2023年03月14日

漫画にもならない

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数ある戦争を扱った漫画の中で良く読んだのは、水木しげると松本零士お二人のものです。他の戦記物とは一線を画す作風の新たな作品が生まれることはもうなくなってしまいましたが、世の中はきな臭いだけでは終わらない事態が起こり続けています。こうした漫画が掲載された頃の1970年の大阪万博のスローガン「人類の進歩と調和」ですが、そのことを大きく謳えなくなった昨今の現実を実感しています。
posted by 代表 at 19:12| 日常

新聞記事

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新聞やテレビがオワコンなどと言われて久しいですが、小さな展示会でも取り上げていただくと集客には大きな差が出ます。時計に興味があるのは新聞やテレビしか見ない人達だからということはある程度認めざるをえませんが、ネットニュースを見るにつけ新聞やテレビ番組の視聴そのままの伝聞記事の多さに驚きます。そんな座ったままで済んでしまう業界の言うオワコン説こそ先は知れていると言えます。
posted by 代表 at 14:48| 日常

2023年03月03日

移り変わり

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入社したころは、腕時計のスタイルは様々でした。カラー、グラデーション、カットガラス、下地模様と新人には覚えることがいっぱいありました。中身の駆動方法も、クオーツ式、機械式、アナログ式、デジタル式とありそれぞれのチームがありました。そのあと男性用女性用と分けられたりもしました。忙しいというよりも活気が勝っている時代でした。当時はやはり勢いのあるブランドにアイデアも引っ張られたものです。「ラドー」の角型ヒット作や、「オメガ」のスポーティさに関心が集まったものです。オーソドックスな「ローレックス」は本当に話題に上がることはめったにありませんでした。時間の読み難い派手なカットガラスのモデルが最近中古市場で人気があります。さすがにスマートウォッチでも再現し辛いせいでしょうか?
posted by 代表 at 15:36| 日常

2023年02月26日

不可思議

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古い紙の資料はなかなか残らないので、見つけることが難しいです。国威発揚的なものでなくても戦争中のものがあればと思うのですが、出会うことはほとんどありません。そうしたポスターは戦後すぐに廃棄するようお達しがあったようなので致し方ありません。そういえば、お役人の世界ではちょっとやばそうな資料は廃棄しましたという言い訳が通用してしまうのが不思議です。個人事業の領収書は7年間の保存が義務付けられているのにです。
posted by 代表 at 18:16| 時計の話

2023年02月16日

長い付き合い

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「時計の昭和」展への来訪者には感謝しかありませんが、懐かしい時計を持参していただける方がいて、時計にまつわる話が聞けて明るい気分になります。先日の方は「スポーツマチックファイブ」を今も使っているということでした。60年も前の時計ですから凄いことですが、私も同様の時計を就職しても使用していました。10年以上何もメンテナンスしてないのに付き合ってくれた良き相棒でした。思い込みかもしれませんが昔の時計は長持ちしたような気がします。当時の価格が大卒の初任給の半分ぐらいなので、今更ですが親にもっと感謝すべきだったと反省しています。
posted by 代表 at 15:04| 日常

2023年02月12日

変わる普通

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雑誌に載っていた昭和初期の通勤風景。みんなソフト帽にコート姿。これが当時の普通の恰好であることは他の資料をみても同じなのでわかります。今ではどこかの国会議員ぐらいしかお目にかかれません。普通のことだと思われていることが、ちょっとした機会に変わってしまうは確かによくあることです。「普通」に生きるということも時代によってだいぶ異なることだと思いますが、皆がスマホを見ながらの乗車風景などは「変な感じ」と思える時が来るのでしょうか?
posted by 代表 at 18:03| 日常

2023年02月07日

今は昔

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腕時計の大事な商機は新学期とクリスマスと決まっていました。それに合わせて仕事のサイクルが回っていました。その準備ができるメーカー、ブランドが生き延びることができました。そうした実情から日本ではその生産数量をわずか5社に満たないメーカーで賄った世界でも珍しい市場だったわけです。腕時計の市場の大きな山が無くなったことで、実は小さなブランドがいくつも立ち上がってきました。ネット社会がそれを後押ししています。スマホほど目立ちませんが、水面下といって良いのかわかりませんがかなり熱い戦いが行われています。
posted by 代表 at 19:03| 時計の話

2023年01月27日

またまた鉄道時計

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国産鉄道時計が製造可能になる前は外国の堤時計が代用されました。量産体制をひいたアメリカ製の堤時計が世界一の評価を得ていましたし、生産年代がわかるナンバーも彫刻されています。最も使用されたのがウォルサムですが、鉄道時計の初期はグレードの低い7石の模様も無いシンプルな機械が入っていました。この堤時計も1918年製ですから105年前に作られたことになります。それでも全員に配られることは無かったでしょうし、上位の職制者は石数の多い高グレードの時計を手に入れていたようです。見栄と時計は付いて回る話題でした。時計と靴を見れば生活水準がわかるという戯言が取り上げられることもありました。昔仕様の縮小した時計市場ではそうした冗談も懐かしいものになってしまいました。
posted by 代表 at 18:34| 時計の話

2023年01月25日

寒波襲来

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最強寒波襲来ということで静かな「昭和の時計」展示会場風景です。就職で静岡から諏訪に移り住んだのですが、隣の県だというのにあまりの寒さに驚愕したものです。-23℃というのも経験しました。ダイヤモンドダストも通勤途中で見ることがありました。それに比べれば本日は-10℃ですからまだまだです。今は寒さより恐ろしいのは電気料金ということになります。半纏やちゃんちゃんそれにコタツとは縁が切れていましたが見直すことにします。
posted by 代表 at 18:36| 日常

2023年01月08日

昭和の時計

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新たなイベントを企画中です。今回は展示場所も広く、見てもらうのに無料ではないので準備も少々時間がかかります。私が社会人になる前までの期間を取り上げるので、一方的な思い込みでしかないのですが、なぜか当時のモノ作りがシンプルに人を集めることが第一義であったであろうことが羨ましくもあるのです。目指すべき製品の姿が明確であったことがありますので、それぞれの現場が熱気と一体感があったことを最後の昭和的なモノ作りを体感した世代としては懐かしくもあるのですが、この先へのヒントが隠されている気がしています。

posted by 代表 at 18:40| 時計の話