2021年06月30日

急がば回れ

妻籠.jpg
中央アルプスの東と西の伊那谷と木曽谷にを結ぶ5km近い権兵衛トンネルがあります。江戸時代に木曽谷へ米を運ぶ道を整備した古畑権兵衛の名に由来するそうです。車で通ってもその規模と長さに圧倒されます。難工事でしたが、いまは重要な施設になっています。やはりその有難さを視覚的に実感できることが重要です。この中央アルプスを5倍以上長くずっと深いところをリニア新幹線が計画実行されているのですが、ほとんど外の見えない列車で、その有難さは実感できないものでしょう。山の近くに住んでいると不便なことはありますが、神々しさも感ずるものであり、大きな穴を開けることは不遜な気にもなります。6年以上後の世界を正確には予想できませんが、東京名古屋をそんなに急いでどうしたかったのということになるのではないかと想像してしまいます。
posted by 代表 at 19:14| 日常

2021年06月18日

公式時計

TOKYO-1964.jpg
1964年のオリンピックでは、セイコーが公式時計として採用され、大きな発展をする機会になりました。当時発売された時計には記念のマークが入っていました。今回の東京オリンピックの公式時計はオメガということで大会前からの決定事項ではありました。少々残念なことだと思っていましたが、現在の状況を見れば幸いだったかもしれません。実際の困惑状況は分かりませんが、公式時計メーカーとなっていたら想像以上に大変なことになっていたかもしれません。それにしても公式時計の扱いにしても、なにやらヨーロッパ中心のIOCの思惑の傲慢さを感じてしまいます。
posted by 代表 at 17:56| 時計の話

2021年06月11日

少し前のあたり前

浴衣地.jpg
子供の頃、水で浸した布を貼った長い板をたまに見かけたものです。浴衣の縫い糸を解いて伸ばして別のサイズに仕立て直すのか、別のものに作り直すのかはわからなかったのですが、浴衣などの最後の行き先は赤ちゃんのオシメを経て雑巾だったそうです。そうした物の流れが無駄なくできていた社会を見直すことが必要になっています。作ったものの行先も考慮に入れて計画しなければならない時代です。浴衣を解いたのをみて、そんなに難しいことではなく少し前に戻ればヒントはいくつもあると思います。今回は浴衣をばらして、暖簾にしてもらいました。
posted by 代表 at 13:12| 日常

2021年06月08日

これでも新作

tetsu-2.jpg
機能は時分のみ、小さな秒針は動いてますの確認用。太陽電池式でも電波式でもなく、ましては機械式でもありません。何でもないクオーツ式でその割にはちょっと厚めの腕時計です。周りの人に助けられての自前時計の第2段ですが、本体はダイヤル表現のみの変更です。それでもベルト大きな部分を占めますので、合わせて新色にしました。文字はアラビア数字でもなくローマ数字でもないそろばんのコマのように積み重ねていく記号みたいものです。人間の寿命は120年ぐらいまでといわれているので、文字盤一周を当てはめてみると私の年齢はまだこの辺だと赤く印をつけました。私が一周するほど生きていられるとは思いませんが、まだ先は長いぞとの認識はできました。
posted by 代表 at 11:17| 時計の話