2022年03月30日

後ろ姿

後ろ姿.jpg
ちょっと話題になっている今は無き「サーブ」という車は、逆Rを描く屋根からのラインの後ろ姿が印象的でした。学生時代の教授が乗っていて、2階の窓からよく見かけました。どちらが先かわかりませんが「スバル1000」なども同様のラインでした。この後部が下がって見える手法は日本車ではなかなか受け入れられず、そのことが原因とは言いがかりっぽいのですが、いくつかの車はマイナーチェンジでヒップアップせざるをえませんでした。営業力か、技術力か、スタイルかで比較されるとき、分かりやすい見た目に責任転嫁がされやすいのは今も昔も変わりません。
posted by 代表 at 17:53| 車の話

2022年03月21日

柔らかい音

木製スピーカー.jpg
五感の衰えは抗いがたく、他人にあれこれと説明することなどできるはずも無いのですが、それでも木のスピーカーで聞くと音を柔らかく感じます。いろんな機器が高性能で小さくなっていますが、それでも音だけは別体の木のスピーカーでずっと流しているときは良い意味で無視もできます。ちょっと手がかかりますが、心に余裕が生まれてくるような気がするからです。最近は便利ではあるけれど、どこか緊張状態ばかりでやりにくいと感じることが多いです。
posted by 代表 at 19:03| 雑貨

2022年03月11日

オーバーフロー

japan311L.jpg
震災時に被害を受けた地元の材料を使って時計を作りましたが、もう11年がたったことの驚きと、それでも静かな余生暮らしを夢見ていたのに、震災、原発事故、未知のウィルス、武力侵略・・・・と、あまりに大きな出来事が続き、息切れしそうに身を沈めるような日々が続くとは。無関心ではいられないのに何ができるわけでもないことが余計に息苦しい。自分の人生ではなく、残された人々の先行きに不安を抱かなければならないことも辛い。何よりも「戦争を知らない」とは言えない現実を過去のどんな時よりも目の当たりにしてしまう時代に直面していることを思い知らされている。
posted by 代表 at 19:18| 日常

2022年03月01日

生き残る

パープルホース.jpg
ムーブメントメーカーから第2次大戦後に満を持してブランドを立ち上げたメーカーです。日本では独自の外装要素の戦略と有力代理店の強力な宣伝投資で、輸入時計の高級ブランドと認知されました。クオーツ化の波の中でも独特なフォルムで健闘したのですが、老舗機械式メーカーの復興の波に埋もれてしまいました。ところが今はスイスの強力な時計グループにブランドは吸収され、新しい展開を見せています。スイスでは有力メーカーの多くが同様の紆余曲折を経ています。ブランドはそのままでも、経営は全く別会社だったりします。そうしたメーカーは老舗ぶりをアピールしてきます。そうした歴史が無いと生き残れないことも確かです。日本メーカーは高度成長期に歴史に興味を示さず、前ばかりをみていましたが最近は老舗ぶりをアピールしています。生き残りをかけている証左でしょうか?。
posted by 代表 at 19:14| 時計の話