
機械式腕時計では多石競争というのが昔ありまして、いかにルビー等の石を使って高性能?に仕上げているかを競っていました。基本は摩耗を少なくして、機械の性能を長持ちさせることなのですが、場所も基本はどのメーカーも同じだったので、30石もあれば充分過ぎたのですが、最終的には同程度の商品でありながらいろんなところに敷き詰めまして「100石」までのモデルが現れました。そこで、みんなわれに返ったのか熱病が覚めるようにブームは終わりました。そんなバカげた競争が実際にありましたが、その決断をした人にたどり着けないのが日本社会の特徴なのでしょうが、最近のニュースを見聞きすると相変わらずだなと苦笑してしまいます。写真はセイコーの自動巻で最高の39石。ここで停まったことはどう評価しましょう?